生産量は世界で1億5900トン。
消費量は、1億4620万トンです。
日本の需要量は、496万7000トン。
そのうち国産でまかなわれるのが14万8000トン。
約3%の自給率です。足りない数量は、外国からの輸入で補っています。
日本の最も多い輸入国は、アメリカ(約77%)で166万トンです。
その他の国は、ブラジル、カナダ、中国などから輸入しています。
平成25年(1~12月)実績
大豆からは、油揚げ・お豆腐・湯葉・納豆・お味噌・お醤油・おから・ビールなど、他にもたくさんの製品へと加工されています。
Q.がん予防に効果あり?
大豆は、世界的に注目されている食品です。特にアメリカ政府においては、がん予防に効果があると発表されています。
Q.お肉に負けない栄養素?
大豆は、“畑の肉”と呼ばれています。なぜなら、肉に匹敵する栄養素を含んでいるからです。大豆の栄養素の約30%はタンパク質です。
Q.大豆を食すのは日本だけ?
いいえ。大豆は世界中で食べられています。日本では、縄文時代から食べられていて、貴重なタンパク質の供給源でした。
Q.大豆って大きい豆という
意味ですか???
大豆は、漢字で大きい豆と書きますが、「大いなる豆」から由来しています。豆の中で1番という意味で付けられたそうです。
Q.節分に使う豆は大豆???
お節料理には、年中豆に暮らせるようにと無病息災を祈り黒豆が縁起物とされています。また、節分には、魔除け・厄払いのため「鬼は外、福は内」と炒った大豆をまき、年の数の大豆を食べる風習が残っています。
成分 | 効果 |
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タンパク質(ペプチド) |
血圧上昇抑制 大豆タンパク質が分解されてできるペプチドは、血圧の調節に関与する酵素であるアンジオテンシン変換酵素(ACE)を強く阻害することが報告されています。ACE阻害剤は血圧下降剤として用いられるため、大豆タンパク質にも血圧上昇の抑制効果があると考えられます。 |
肥満防止 タンパク質を摂取すると、交感神経が刺激され活性化して、褐色細胞組織(ここで熱産生が起こり、体重がやたらに増えないように調節が行なわれている)での熱産生が高まりますが、大豆タンパク質を摂取するとこの余分なエネルギーを消費する作用がほかのタンパク質に比べ大きいことが報告されています。 |
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脂質 |
善玉コレステロールの増加 コレステロールには、肝臓からコレステロールを各細胞に運ぶLDLと余分なコレステロールを肝臓に戻すHDLがあります。LDLは少なめ、HDLは高めの方が良いとされていおり、LDLを悪玉、HDLを善玉と表現しています。大豆油に30%程度含まれるオレイン酸は、血液中の善玉コレステロール(HDL)を増加させ、血中コレステロールを低下させる働きが認められています。 |
糖質(オリゴ糖) |
ビフィズス菌増殖作用 大豆に含まれる可溶性糖類の総称である大豆オリゴ糖のうち、主成分であるスタキオース、ラフィノースは優れたビフィズス菌増殖活性を持っています。 |
イソフラポン |
骨粗鬆症の緩和 イソフラポンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ様な作用をします。エストロゲンはカルシウムが骨から過剰に溶け出すのを防ぐとともに、骨形成を促進する働きもあります。このため、イソフラポンは、特に女性ホルモン分泌が減少して骨粗鬆症になりやすくなる更年期の女性に有効と考えられています。 |
サポニン |
抗酸化作用、ガン増殖抑制 配糖体の一つである大豆サポニンは、苦味、収斂味などの大豆食品の風味に影響を及ぼす成分ですが、不飽和脂肪酸の多い大豆油の酸化を抑制する機能やイソフラポンと同様にガン細胞の増殖を抑制する機能が知られています。 |
参考文献:農林水産省「大豆の健康機能性」より
詳しくは、農林水産省の大豆のホームページ ▶